江戸城の石垣と石丁場を訪ねて

本日休み。せっかくのお天気、朝から洗濯にいそしんでおりました。

さて、最近のまるこう、もっぱら江戸城の石垣に関心をもっております。
具体的には、江戸城の外堀めぐりと、伊豆半島の石丁場めぐりです。

江戸城外堀については、歩き旅応援舎の岡本さんの案内で、5回にわけて外堀をまわってきました。


 ●有楽町イトシア地下のベンチの土台として使われる刻印石


 ●日比谷セントラルビル緑地に置かれた「折敷に三の字」(臼杵藩稲葉家)の刻印が掘られた外堀石垣


 ●文部科学省構内遺跡の外堀石垣


 ●首相官邸前にある池に置かれた刻印石 
 すべての石に刻印や刻文が刻まれており、多くは広島藩浅野家によるものと考えられている



自分でも部分的にはまわっていましたが、全体を通してみてまわったのは今回がはじめて。
それに、やはり先達の案内があると、自分では気がついていなかった重要スポットを教えていただけるなど、いろいろと勉強になります。
まさに「先達はあらまほしきことなり」であります。

また、先日は念願の、東京湾クルージングさんが運行されている神田川クルーズに参加。
船でなければ見ることのできない、石垣好きにとっての「お宝スポット」が満載でした。



 ●常盤橋御門脇の石垣を船上より


 ●↑↓一橋御門〜雉子橋御門にいたる江戸城外堀の石垣(一部)



伊豆半島の石丁場については、時間があいたときに、複数回にわけて断続的に訪問を続けております。
日帰りでいける距離ですし、なんといっても石丁場は地理的に厳しいところにありますので、一度にいける箇所に限界があるのです。

これまで訪れた、江戸城築城石を産出した石丁場は以下の通り。

熱海市
 ・下古路石丁場遺跡
 ・松崎山石丁場遺跡
 ・中張窪・瘤木石丁場遺跡
 ・礼拝堂石丁場遺跡
 ・朝日山石丁場遺跡


 ●松崎山石丁場の残石1 矢穴痕がみえる


 ●松崎山石丁場の残石2 整った姿にされている


 ●松崎山石丁場の残石3 矢穴痕がみえる


 ●中張窪・瘤木石丁場の残石1


 ●中張窪・瘤木石丁場の残石2


 ●「羽柴右近」の刻文がある石(中張窪・瘤木石丁場の残石)

伊東市NPO法人宇佐美江戸城石丁場遺跡保存会さんのツアーで
 ・洞ノ入石丁場遺跡(卍谷)


 ●石丁場散策の様子 多くの参加者がいらっしゃいました!


 ●この石材にも矢穴痕がみられる

※こちらの詳細については2013年2月25日のブログ江戸城石垣のふるさとを訪ねて!(宇佐美江戸城石丁場遺跡)をお読みください。

このほか、街場や浜に残された石(残石)なども積極的に見に行っております。

とにかく各石丁場とも、それなりの急な坂や未舗装の道を歩く機会が多く、多少ひやひやさせられる場面もあるのですが、なにせ大好きな江戸城の歴史を語る重要な遺物ですから、なんとしてもこの目で見たい、さわりたいという一心に突き動かされて歩き回っております。

とはいえこれからの季節、植物たちが生い茂り、虫たちも元気に飛び回る夏場は、石丁場めぐりには不向き。
しばらくは石垣のなかにある刻印石探しに力を入れていきたいと思います。

まだまだ訪れていない石丁場もたくさんあります。
日本100名城よろしく、地道に1つ1つ訪問していきたいと思います。


まち・山に 歴史の息吹 さがす旅

江戸城の堤にたたずむ猫