山梨・長野の旅(2日目)

本日休み。
秋から冬へ。未だ色づいた木々の葉たちが頑張っていますが、それが落ちればもうすっかり冬景色ですねぇ。
皆さまも仕事や学校の行き帰り、マフラーに手袋、すっかり冬支度をされておりますでしょうか。

さて、いっこうに話の進まない「山梨・長野の旅」2日目のご報告、本日は遅まきながら第2幕を開演いたしたいと思います。

初日、鹿教湯温泉「黒岩旅館」さんで料理と温泉を満喫した私たち一行は、おいしい朝食をいただいた後、初日に先乗りしていた後輩以外、全く観光できていなかった鹿教湯温泉のまちを、ぶらりぶらりと一回りいたしました。
当地は紅葉の見頃からは若干過ぎていたものの、木々の美しい色合いはまだまだ充分堪能できました。
渓谷沿いにひっそりと建つ文殊堂ほかの諸堂、川に架けられた個性的な橋々、そして未だ鮮やかな紅葉。
  
「鹿に化現した文殊菩薩が教えた湯」との伝承が残る、この山里の温泉地は、花札のそれではありませんが、一枚の落ち着いた美しさを持つ絵画のようにも見えます。
また再来したいとの話をしつつ、一行は松本へと向かいました。


松本での目的はもちろん国宝「松本城」!!私も、松本は何度か来訪していますが、松本城はいつ訪れても素晴らしい!
天気もすっかり回復しており、まさに撮影日和です!
自ずとシャッターを切る枚数も増えてしまうわけです。
現地到着は昼ちょっと前でしたが、祝日であったためでしょうか、松本城は何と!天守閣入城まで約「1時間」待ちという大混雑状態でありました。

とはいえ、まずは堀端から天守閣の勇姿を撮影してまわろうという私たちは、ひとまず黒門に入る列には加わらず一回り。
「いいねぇ〜」「美しい〜ぃ」「さいこ〜ぅ!」などと、何やら訳の分からぬテンションとノリで撮影していきました。
 
 

さて我々、これだけでもある程度は満足していたのですが、急ぐ旅でもないということ、また松本城が十数年ぶりというメンバーがいたこともあって、やはり「天守閣に登るべし」との結論にいたり、土橋を渡り黒門、そして本丸へと入城いたしました。

ほ〜っ。城内に入るとただの観光客の方もいらっしゃいますが、どうも多くの「お城好き」のご同好の方々もいらっしゃるようです。
どんなに隠そうとしても、聞こえてくる話の内容で分かります!

そんな雰囲気の中、並んでから天守閣をでるまで約1時間半の長丁場となりましたが、無事松本城天守閣への登閣を果たしました。
それにしても天守閣に登るたびに得られるこの満足感はいったい何なんでしょうかねぇ〜。
城好きの方々にはきっと解って頂けるはずです。


そんなこんなで松本城を出発し、高速をとばして次に向かいましたは、信州松代真田家の城下町にあります真田宝物館。
同館では「文人大名 真田幸弘とその時代」が開催されており、是非とも見学したい展示でありました。

「武門の家 真田家」というと昌幸、信之や信繁、老中松平定信の実子で養子となる幸貫など特定の人物にどうしてもスポットライトが当たりますが、この幸弘公という人物、かなりの学識高い殿様であったようです。
俳人大名として知られた彼のその人脈は、松平定信柳沢信鴻などの大名はもちろん、旗本・御家人、市中の俳諧宗匠にまで広がっており、まさに多岐にわたるものであったようです。
平和な時代においては、文芸も武家にとって立派な政治的の武器!
かなりの高い文芸スキルでこれを使いこなす幸弘公は、見逃すことのできない重要な藩主であったことが今回の展示を通して再確認できました。
いや〜良い企画展を見ることができました!

2日目はこんな感じで終了。宿泊地である上山田温泉へと移動いたしました。
夜は上山田のなじみの居酒屋で一杯。今回の見学の感想をつまみに楽しく飲み、その後温泉で疲れを癒したのでした。

3日目についてはまた次の機会に・・・。



ゆく秋の 名残楽しむ 信州路