当世具足展にいってきました!

本日休み。またまた寒さがぶり返してきましたね。
インフルエンザもはやっているようですし、みなさんご自愛のほどを。


さて、先日のブログでも紹介いたしました板橋区立郷土資料館の特別展「当世具足」に、ようやく行って参りました。
あいにくの空模様ではありましたが、今日を逃すと利家の甲胄がみられませんからね。
今にも降り出しそうな空を見上げながら行って参りました。


郷土資料館へは、普段は西高島平駅から歩いていくのですが、今日は成増からバスで赤塚8丁目まで行き、そこから歩いていくという行き方にしました。
バス停そばにある松月院にお参りし、東京大仏で有名な乗蓮寺を横目に見ながら郷土資料館に向かっていきました。
と、このように板橋の郷土資料館はアクセスが悪いのですが、郷土資料館のとなりにある、江戸狩野派の作品を多く収蔵していることで知られる板橋区立美術館にはこんな粋な旗が!


さすが美術館、このユーモアのセンスはなかなかですね。
アクセスの悪さも許してしまいそうです。
(ほんとはもっと近くにあってくれるとうれしいんですけどね・・・)


そんなこんなでようやく目的地に到着。
立派な看板に期待は高まります。

受付をして展示室にはいると、正面に、前立の五三の桐がまぶしい「岡田家所用紺糸威二枚胴具足」が鎮座しておりました。
江戸中期のものとのことですが、ひじょうにシンプルなデザインでありつつ、バランスのよい甲胄とお見受けしました。
ぜひとも自宅にほしい一領です。


右手には同じく江戸中期のものですが、加賀藩士が所用していたと考えられる「麒麟蒔絵紋五枚胴具足」(板橋区郷土資料館所用)があります。
加賀藩の直臣の証である金の猪目の合印が、また私の心をくすぐります。
ほんと加賀具足っていいですよね。


その後、現地で拝見したことのある松代藩真田信之所用の甲胄をはじめ、かなりのレベルの優品が展示されており、戦国時代の甲冑好きの方には少々ご不満かもしれませんが、近世の当世具足を愛する私としてましては、大変見応えのあるすばらしい展示でありました。


二階には話題の「武士の家計簿」の主人公である猪山成之所用の「鉄錆地梵字紋二枚胴具足」や、現地金沢でもなかなかお目にかかることのできない前田利家所用の「金小札白糸素懸威胴丸具足」およびその具足櫃など、これまた名品揃いの甲冑が、これでもかとばかりに展示されております。


このように、数えあげたらきりがない名品の数々ですが、この先はぜひとも現地にいかれてご自身の目でご確認くださいませ。


ちなみに美術館の旗に書いてあったとおり、それなりに遠いですので、あしからず。
ただ、良いものを見るのに手間を惜しんではいられませんよね!
資料館のまわりにある板橋区内の史跡を楽しみながら、ぜひ足をお運びください。



遠き道 鎧のためなら なんのその