*[趣味] 奇跡の演奏!
本日休み(代休)。昨日から熱っぽく少々グロッキー。とはいえ昨日の雨は夜のうちにあがり、今日は朝からいい天気。
早々に洗濯を済ませ、ゆっくりとすごさせてもらいました。
さて、昨晩、東京フィルハーモニーの演奏会にいってきました。
演目は以下の通り。
第54回東京オペラシティ定期シリーズ
2010年5月20日(木曜日) 19:00開演
東京オペラシティ コンサートホール
指揮:コンスタンティン・トリンクス
モーツァルトの方は、ザ・モーツァルトという感じの曲目。
特にフルートの斉藤和志さんの演奏がすばらしかったですね。
ただ、30分は正直長いなという印象は否めませんでした。
15分の休憩の後、本日のメインである「マラ5」♪
舞台には、まさに立錐の余地なく楽団員がならんでいます。
指揮者のトリンクスが出てくると、会場からは大きな拍手が。
しかしその拍手も、指揮者が構えると同時にやみ、一気に緊張感がみなぎります。
なんせ出だしがトランペットのソロですからね。
会場のすべての目と耳が、トランペットのあたりに集中します。
「タタタターン タタタターン」
緊張した空気を貫くトランペットの響き。
少しつぶれたところもありましたが、質の高い、そして重い音がホールに鳴り響きました。
そこからは、適度な緊張感を保ちつつも、ダイナミックなサウンドが続きます。
トランペット、ホルン、トロンボーン、テューバといった金管セクションがすこぶる快調!
特にホルンがすばらしい!ブラボー!!
弦楽器も重厚な調べを奏で、オーボエ、イングリッシュホルン、ファゴットのダブルリード陣も要所をきっちりと押さえた演奏。
そして打楽器!音のレンジが大きく上下するこの難曲を、しっかりと下支えしていました。
もちろん指揮者も、テンポをうまく揺らしながら、オケ全体をコントロールし、まとめ上げていました。
疾走感あふれるエンディング。
余韻がきれるやいなや、会場からわれんばかりの拍手!
立ち上がってスタンディングオベーションをしている方もいらっしゃいました。
その気持ち、とてもよくわかります。
それほどにすばらしい、奇跡的な演奏でした。
マーラー好きの私。というより「神」!?
これまでマーラーの5番は何度も生で聴いてきました。
そのなかでも、今回の演奏が随一だったと思います。
ホールに問題ありという意見のかたもいらっしゃるようですが、私はそういうふうには感じませんでした。
まあ、場所にもよるのかもしれませんが、私のいた1階席後方、かつ2階席の下にはいっていないところでは、オケの音がまっすぐに届く絶好の位置でしたからね。
音の洪水に身をゆだねながら、至福の70分を味わい尽くしました。
やはり、楽団が若いとエネルギーがありますね。
老成した渋みが必要な曲もありますが、マラ5のような曲は、若さとパワーも必要だと感じます。
しばらくは他の楽団のマラ5は聴きたくないくらいです。
今日はサントリーで同じプログラムをやっていますが、昨日とはまた違う演奏になるのでしょうね。
そういう意味でも昨日の演奏会は、二度とないであろう、奇跡の演奏でした。
ありがとう、東フィル!
あま高く 神の旋律 鳴り響き