*[趣味] 奇跡の演奏!

pooh-zo2010-05-21

本日休み(代休)。昨日から熱っぽく少々グロッキー。とはいえ昨日の雨は夜のうちにあがり、今日は朝からいい天気。
早々に洗濯を済ませ、ゆっくりとすごさせてもらいました。


さて、昨晩、東京フィルハーモニーの演奏会にいってきました。
演目は以下の通り。

第54回東京オペラシティ定期シリーズ

2010年5月20日(木曜日) 19:00開演

東京オペラシティ コンサートホール

指揮:コンスタンティン・トリンクス

モーツァルト / フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K. 299

マーラー交響曲第5番 嬰ハ短調


モーツァルトの方は、ザ・モーツァルトという感じの曲目。
特にフルートの斉藤和志さんの演奏がすばらしかったですね。
ただ、30分は正直長いなという印象は否めませんでした。


15分の休憩の後、本日のメインである「マラ5」♪

舞台には、まさに立錐の余地なく楽団員がならんでいます。
指揮者のトリンクスが出てくると、会場からは大きな拍手が。
しかしその拍手も、指揮者が構えると同時にやみ、一気に緊張感がみなぎります。
なんせ出だしがトランペットのソロですからね。
会場のすべての目と耳が、トランペットのあたりに集中します。


「タタタターン タタタターン」


緊張した空気を貫くトランペットの響き。
少しつぶれたところもありましたが、質の高い、そして重い音がホールに鳴り響きました。
そこからは、適度な緊張感を保ちつつも、ダイナミックなサウンドが続きます。
トランペット、ホルン、トロンボーンテューバといった金管セクションがすこぶる快調!
特にホルンがすばらしい!ブラボー!!


弦楽器も重厚な調べを奏で、オーボエイングリッシュホルンファゴットのダブルリード陣も要所をきっちりと押さえた演奏。
そして打楽器!音のレンジが大きく上下するこの難曲を、しっかりと下支えしていました。
もちろん指揮者も、テンポをうまく揺らしながら、オケ全体をコントロールし、まとめ上げていました。


疾走感あふれるエンディング。
余韻がきれるやいなや、会場からわれんばかりの拍手!
立ち上がってスタンディングオベーションをしている方もいらっしゃいました。
その気持ち、とてもよくわかります。
それほどにすばらしい、奇跡的な演奏でした。


マーラー好きの私。というより「神」!?
これまでマーラーの5番は何度も生で聴いてきました。
そのなかでも、今回の演奏が随一だったと思います。


ホールに問題ありという意見のかたもいらっしゃるようですが、私はそういうふうには感じませんでした。
まあ、場所にもよるのかもしれませんが、私のいた1階席後方、かつ2階席の下にはいっていないところでは、オケの音がまっすぐに届く絶好の位置でしたからね。
音の洪水に身をゆだねながら、至福の70分を味わい尽くしました。


やはり、楽団が若いとエネルギーがありますね。
老成した渋みが必要な曲もありますが、マラ5のような曲は、若さとパワーも必要だと感じます。
しばらくは他の楽団のマラ5は聴きたくないくらいです。


今日はサントリーで同じプログラムをやっていますが、昨日とはまた違う演奏になるのでしょうね。
そういう意味でも昨日の演奏会は、二度とないであろう、奇跡の演奏でした。
ありがとう、東フィル!


あま高く 神の旋律 鳴り響き