*[趣味] さよなら歌舞伎座!

本日休み。ゴールデンウィーク初日の東京は、風は強かったものの天気は上々。気温も暑すぎず寒すぎずと、順調なすべりだしでした。
私はカレンダー通りとはいかない仕事ですのでゴールデンウィークはあまり関係ないのですが、それでも世間の華やいだ雰囲気は感じております。
今年は曜日の巡りもいいですからね。


さて、そんな雰囲気に誘われた、というわけでもありませんが、今日は午前中から出かけてきました。
いってきたのは、昨夜「さよなら公演」が千秋楽を迎えた歌舞伎座です。
来月には取り壊されることになっているため、その雄姿をおさめておくべく、カメラを片手に出向いたというわけです。


まずは写真をどうぞ。

おなじみ、歌舞伎座の正面です。


道路を渡って歌舞伎座の全景を収めてみました。
ご覧の通り、たくさんの人たちでにぎわっています。

こちらは歌舞伎座の裏です。裏の方もなかなか風情があります。


11月の顔見世興行でおなじみの櫓に染め抜かれた鳳凰丸の紋。
江戸時代、櫓を掲げているということは、幕府より興行権を認められた証でした。
今回は「さよなら公演」ということで、昨年11月より半年間、ずっと掲げられていました。



漏電による焼失、関東大震災東京大空襲による崩壊と、様々な苦難を経験してきた歌舞伎座ですが、現在の建物は1951年に建てられたもの。
およそ60年の時間が経っています。
歌舞伎の専門劇場に相応しい趣のある、昭和を代表する建築物で、2002年には国の登録有形文化財になっています。
取り壊してしまうのには惜しい建物ですが、耐震補強などの問題上、仕方のないことなのでしょう。


歌舞伎座は、地下4階地上29階建て・高さ135メートルの高層ビルに生まれ変わることになるそうです。
劇場部分の外観については、和風桃山様式を採用するとしておりますが、おそらくずいぶんと雰囲気の異なる建物になるのでしょうね。
仕方ないこととはいえ、やはり残念ではあります。


とはいえ、建物はかわっても、歌舞伎の伝統がなくなるわけではありません。
このところしばらく歌舞伎の舞台はみていないのですが、またみにいきたいと思っています。




名優の 息吹伝えて 永久にあれ