*[趣味] 久々のハーモニー

本日仕事。寒の戻りとはまさにこのことで、昨日今日と東京はすっかり冬に逆戻り。
しかも冷たい雨まで降っています。
そんな寒さも冷たい雨もなんのその、仕事を終えたその足ですぐさま上野へ。
本日は東京都交響楽団、すなわち都響定期演奏会東京文化会館であったのです。


第694回定期演奏会 Aシリーズ

指揮:エリアフ・インバル

ブルックナー交響曲第8番 ハ短調(ノヴァーク/第1稿・1887年版)


あのインバルがブルックナーを振る!  

こんなすばらしい演目だったのですが、実は私、この演奏会のことをつい先日まで知らなかったのです。
最近は東フィルやN響、新日、東京交響楽団あたりにアンテナをはっており、都響についてはノーマークに近い状況でした。
ところが先日、後輩のKくんより、今回の演奏会のチケットがあるのでよかったら行きませんかという話があり、そこではじめて今回の演目について知ったというわけです。


そんな経緯で本日いってまいりました。
席は1階26列目の真ん中あたりという絶好の位置。
Kくんに感謝しながらインバルの登場をじっと待つこと30分。
オーケストラに続いて巨匠が軽快な足取りで出てきました。
拍手がなりやみ、いよいよ演奏開始。


重厚なサウンドがホールに鳴り響きます。
弦楽器も響いているし、トランペットも晴れやかな音をまっすぐに飛ばしてきます。
そしてトロンボーン、チューバのローブラスセクションもすばらしい音を響かせ、ティンパニーを中心とする打楽器が要所を締める。
80分近い演奏でしたが、なんというか「肩のこらない」演奏で、重厚なサウンドであったにもかかわらず、なんだかリラックスして聴くことができました。
けだし、名演!


欲を言えばホルンがもっと「当てて」くれていればよかったのですが、あの曲ですべて音を当てるのは至難の業ですからね。
おつかれさまでした。


オケ全体を見渡してみると、しばらく見ないうちにメンバーが全体的に若返っているような感じがしました。
それが功を奏していたようです。
インバルのような巨匠をプリンシパル・コンダクターに迎えたこともよかったのではないでしょうか。
これから要チェックですね。


ちなみに今月末はマーラーの3番をやるようですが、こちらは既に完売していました。残念><
それにしても今日ブルックナーの8番をやり、一週間もたたないうちにマーラーの3番をやるとは、なんというハードなスケジュール。
オケのみなさん、そしてインバルさん、おつかれさまです。




なつかしき その音に 若き我を見る