*[日常] 良いお年を!!

浅草・仲見世

本日仕事。今日で年内の仕事は終わり。明日からは年末年始の休みです。

その年末年始、私はさっそく明日から郷里のM県に帰省いたします。
といってもM県にいる時間はほとんどなく、ついたその足でM県をはなれ、九州地方を佐賀、長崎を中心に回ってくる予定です。
そして1日には東京に戻ってくることになっております。

ということで本日よりしばらく、このブログの更新もお休みとさせていただきます。


さて、そんな年末も差し迫る中、先日の茶道文化検定に続き、歌舞伎検定の結果も返ってきました。

結果については、残念ながら3級不合格と相成りました。
当日の手応えどおりといえばそうなのですが、予想よりも低い点数にちょっと落胆。。。


だから、というわけでは決してないのですが、ちょっとこの歌舞伎検定には不満に思うところがいくつかあります。


まず、試験結果が紙切れ1枚というのはいかにも残念です。

「あなたの合計点は○○点です。残念ながら合格基準に達しませんでした。」

まあ、たしかにそのとおりではあります。
しかし、ただ何点だと結果だけ言われても、「何人うけて何人合格した」、「平均点は何点だった」といった情報がなければ、自分の実力がどれくらいなのか見当もつきません。

茶道文化検定のほうでは、合格率や正答率について詳細な記載がありました。
分野別の正答率まで掲載されていたので、自分のどこが足りていないのか、把握できるわけです。


そしてもっとも不満なのは、どの問題を間違えたのかがわからないということ。
そもそも試験問題の持ち帰りができないこと自体、大きな問題なのです。
どこをどう間違っていたのか、復習することができませんからね。


さらにいえば、受検者側にはこの試験結果についての情報がまったく残されていないのですから、うがった見方をすれば、事務局側で勝手に採点を左右している可能性すら想定されます。
これはつまり、検定試験としての説明責任が果たされていないということです。


芸は、目の肥えたお客様が育てると言われます。歌舞伎も熱心な愛好者の皆様に支えられておりますが、さらに多くの方々に歌舞伎に親しんでいただきたいと考え、松竹歌舞伎検定を実施しております。
歌舞伎の歴史や代表的な演目、演出など、幅広くご理解いただくことで、より豊かに歌舞伎をご覧いただけることと思います。
この松竹歌舞伎検定を機に、幅広い世代の皆様が歌舞伎の魅力に触れてくださることを期待しております。

これは、歌舞伎検定の公式サイトに掲載されている、検定の主旨です。

しかし、試験問題の復習もできない、どの問題を理解できていなかったのかがわからないのでは、歌舞伎について「幅広くご理解」することなどできません。
このままでは、ただ合格した人が、その知識量を自慢するだけのものになりかねません。
それは、検定の主旨ともそぐわないものでしょう。


「歌舞伎検定」という試みそれ自体は意義があるものだと考えます。
だからこそ、こうした不満が受検者にあるということを、事務局をはじめ運営サイドの方々には理解いただきたく思うのです。



とまあ、年の最後にネガティブな話ばかりしてしまいましたが、今年1年、なんとか無事に乗り切ることができたのは、私のまわりにいる多くの人たちのおかげであると思っております。

みなさま、本年もありがとうございました。
そしてよいお年をお迎えください。


来る年も 幸多かれと しめ飾り