*[想い] やるかやらないか。

広瀬淡窓の塾 咸宜園

今週はタイトなスケジュールの一週間です。
その割には体調はいたって良好。今日・明日も仕事ですが、まあこの調子なら大丈夫でしょう。

さて先日、最近顔を出させていただいている研究会の12月例会および忘年会がありました。
この研究会、所謂学会の中堅どころの方々が主要メンバーの研究会で、自由な雰囲気の中、非常に活発な意見交換がなされ、相当に活気があります。しかもしっかり院生(M〜Dまで)等の参加もありますので、特定のメンバーだけの「硬化」した雰囲気では無いわけです。人員構成的にも中々理想的な研究会で、私も大変刺激になっております。
そのような積極的な雰囲気の研究会ですから、忘年会の参加者も結構多く(ほぼ月例会参加者全員、仕事を終え、遅れて来られる方もあり)、こういった研究会には珍しく20名以上の参加者がありました。
私はと言いますと、新参者ですので忘年会でも末席に着座し、その辺で一緒に座った院生方と話し、飲んでおりました。ところが悲しいことに?、彼らはやはり早くから「研究会慣れ」しているせいか、我が母校のM1等院生とは違い、他者に関心を持ち、その上さらに研究に対しても意欲的に話を振ってきてくれますし、どうでも言いような話でも自ら進んで楽しそうに聞かせてくれるのです。おかげさまで会は大変盛り上り、私も楽しい心持ちで帰宅することができました。

ところで、この頃つとに「最近の院生は質が落ちた」という話を耳にします。確かに私もそうした話に納得してしまうような場面に幾度も出くわしましたが、しかし、ここで見た院生達は、決してそんな括り(学力、人格不十分な院生?)で縛れるような人ではありませんでした(なんと同じ干支の子等もおり・・・)。
そこで考えさせられたことは、本人のやる気は当然なんですが、研究会や勉強会といったそのやる気を増幅させる環境を作り、与えることも、年長者の果たすべき大事な仕事なのだということです。私としましても、母校の現状を考えるに反省しきりであります。
勿論、研究なんて要は本人が「やるかやらないか」ではあるのですが、そこで最良の選択肢を選ばせてやれる環境作りは、やはり我々が行わなければならなかったのでしょう・・・ね。忘年会で感じた、ちょっと悲しい現実でした。あ〜、あの大学はまだまだ伸びるな・・・。

学びとは 先行く人の背中見て 我行く道を知り歩むもの