5番×2

本日休み。今日はなんだか肌寒い東京。急に雨が降り出したと思ったらお日様が顔を出したりと、なんだか不安定な気候ですね。


さて、先日の日曜日、東京フィルハーモニー交響楽団の第830回オーチャード定期演奏会にいってきました。
場所は渋谷のオーチャードホール
久々の生オケ鑑賞です。


指揮は尾高忠明さん。そして曲目は以下の通り。

ベートーヴェン交響曲第5番 ハ短調「運命」 作品67
ショスタコーヴィチ交響曲第5番 ニ短調 作品47

そう、この日はどちらも5番。
しかも両方とも超有名曲。
ベートーヴェンの「運命」は、子どもでも知っているあの曲ですし、ショスタコーヴィッチの5番は、本人がそのように命名していないことから最近では呼ばれなくなりましたが、私たちの世代では「革命」の愛称で親しまれた名曲です。


普通のプログラムであれば、どちらもメインにおかれるレベルの曲が、1つのプログラムにはいっているというこのお得な定演。
日曜日の午後ということもあり、ホールは9割近くの座席が埋まっていました。
しかも子どもたちの姿も多く見られたのが印象的でした。
子どものうちから本物に触れるのは、とてもいいことだと思います。


肝心の演奏ですが、どちらもすばらしい!ブラボーでした。
スコアもおかず、指揮棒だけをもってオケを操る尾高さんの円熟した指揮に、若返りの進むオケがビシバシとこたえる。
統率のとれた弦楽器の響きに支えられて、ホルン、トランペットが力強く鳴り響く。
フルートソロの太い音色も印象的でした。

特に革命の4楽章、最後のクライマックスのところは、音の固まりが飛んでくるような迫力ある演奏に、思わず鳥肌がたってしまいましたよ。
ティンパニーとバスドラの「バスン」という締めの響きは、いまでも頭に残っています。

このハードなプログラムをこなせるだけの体力がオケに備わっていたからこそ、今回の贅沢な定演が開催できたのだと思います。
ますます目が離せませんね、東フィル!


なお東フィルは4月の定期演奏会を「ベートーヴェンの祭典 ?」と題しており、12日には交響曲1番および3番とピアノ協奏曲2番を、18日には交響曲4番および6番とピアノ協奏曲5番が、それぞれ演奏されることになっています。
うまく都合をつけていきたいですねえ。


そして一方では、東京交響楽団が、震災による被害で長らく閉館していた本拠地のミューザ川崎に戻って、リニューアルコンサートをはじめています。
いいホールですからね、ミューザ川崎
こちらも行ってみたいものです。


ほかにも新日フィル、読響など、東京にいるといろんなオケの生演奏を聴く機会がたくさんあります。
全部にいけるほど時間もお金もありませんが、できるだけ足を運びたいなと改めて思った、久々のオーケストラ鑑賞でした。



民くさの 憂き世をえがく ハーモニー