*[趣味] なぜだか「ぶら1」。

I区 初秋の桜木

本日仕事。最近ブログ書き込みを怠っておりますpooh-zoでございます。

さて私現在・・・と申しますと、11月にある職場の大きなイベントに向け、準備等で結構忙しくしております。
またそれに加え、プライベートでは台風がらみで我が住まいが「水難」に遭ってしまうなど、心安まる暇さえ無く、ブログ書き込みすらも出来ずにおりました(少々言い過ぎ・・・)。

そんな私ですが、今「ブラームス」にはまっております。しかも「交響曲第1番」(「ブラ1」!)限定で・・・。
私、クラシックを聴き始めてざっと20数年にはなりますが、ブラームスにはまっていた期間など1度たりともありませんでした。
まぁ〜たまに再生して聴いても「ふ〜んっ・・・」て感じ。そのくらいのおつきあいしかブラームスとはしてこなかったわけです(私の大学の先輩にブラームスの曲が大好きな方がおられますが、その入れ込み方には全くついていけてませんでしたし・・・)。

ところがここ数ヶ月、通勤電車の中で聴く音楽、数多くのクラシックレパートリーを入れ込んでいるipodで再生されているのはこの「ブラ1」ばかり。どうしてしまったのでしょうかねぇ〜・・・。しかも毎回毎回聴く度に心にしみるわけです。「ホント!いいな〜」って。わかりません・・・何でこうも繰り返し聴いてしまうのか・・・。

そこで、敢えて私の心の中にあるこのブラームスの作品への感想(感情)を思いつくまま且つ冷静に?引き出すと次のようなところです。
 1.頭からしっぽまでまじめな曲調・・・その生涯で「交響曲」とつく作品を4曲しか残さなかったブラームス。彼の渾身の作であることがうかがえる全体構成!
 2.メロディーの美しさ・・・ただまじめだけではないブラームスの才能を垣間見ることが出来るフレーズが頻発。
 3.音楽の緊張感・・・ってことで最初から最後まで聞きどころ満載!裏返せば最後まで気が抜けない。
 4.ホント交響曲らしい・・・作品から得られるブラームスの人間像!どうやら相当まじめ!乃至は堅物!!モーツァルトのような遊びが皆無。まぁその人自身融通がきかない感じをあたえる曲。

以上、音楽の素人ではありますが、なぜか最近「ブラ1」を聴いてしまう私の、率直なこの作品への感想です。

これら感想を辿る中、わたしはこの曲を通じて感じるブラームスの何処か「まじめ」で「不器用」で「非効率的」なところ、そこが、異なる世界ではありますが、わたしが持っている持っていないは別としても、大事にしたい、愛してやまない研究に対する姿勢そのものであったことに気付かされました(もしかしたら私の先輩も、自身に通じるものを感じブラームスを愛聴していたのかも知れませんね)。

研究界の片隅に住まう者であるいじょう、当然論文はたくさん書きたいです!ですが自分の作品に妥協できないブラームスの姿勢も尊敬していきたいのです。
ほどほどで済ませる器用さを求められる昨今。こういう今だからこそ、腰を据えどっしりと構え作品づくりをする「ブラ1」の心、本当に持ち続けていきたいものです。

こんなことで結局私の「ブラ1」ブーム、実は作品を通してブラームスの作曲姿勢を感じる中から、「自分の研究姿勢とは」という問いに向き合っていただけのようです。まっ、この問いの結論が得られるまではこのブームはしばらく続くのでしょうかね。

鳴り響く 音にあらわる 天の声