本日仕事が終了した後、久々に母校にいき先輩とある企画について打ち合わせをする。
私が現在関わっている仕事(研究)の関係上、大学の研究室との関係は切らずに出入りしているのであるが、近年つとに思うことがある。それは一言で言えば「ものたらなさ」である。
もっと具体的な話でいえば、院生の研究に対する真剣さが感じられないものたりなさである。むかし我々は様々な専門の先輩、後輩などと会話する中から薄っぺらな自分の認識を少しでも高める機会を得ていた。いうまでもなくそれは今の自分を作り上げる上で大変重要な行為であった。しかもこの行為はわたしが研究という分野にたずさわろうとすればする程、常に更新を求められてゆく。「くだらない研究の話」これが如何に大事か、このような話がしあえる仲間が如何に大事か、痛感する昨今である。今それが大学の中では行いづらくなっている。大変寂しい限りである。院生諸君もっとくだらない時間を消費しよう。

語らいし 友おば知らで 学びせば 深き山おば 抜くる術なし