くまモンにひかれて劇場参り!

本日休み。ずいぶんと暑くなってきましたね。
昼間は半袖で十分なくらい。
夏も、もうすぐという感じです。


さて、今週の月曜日のことですが、ひさびさに文楽を観に国立劇場まで足を運びました。
お目当ての演目は「八陣守護城」(はちじんしゅごのほんじょう)。
熊本城を建てた人物として名高い加藤清正公をモデルにしたこの演目は、なかなか上演されることのない演目です。
歴史好き、熊本城好きの私としては見逃すことのできない演目でした。

5月公演の午前の部であることから、時間を見つけていこうと思っておりました。
そんなことを思いつつ、そういえば最近、我が愛しのくまモンはどうしているんだろうとくまモンの動向をネットで探っていたところ、なんとくまモン、この八陣守護城を見に来ると書いてあるではありませんか!

加藤清正公をモデルとしているこの舞台を見に来るみなさまに、「ぜひ熊本に来てくださいね」というアピールをしにいくという主旨のようでしたが、これはまさに渡りに船というもの。
しかも月曜日は私の仕事が休みの日なので、これはいくしかないと、さっそくチケットを予約して当日を迎えました。
八陣守護城は、忠義の士である加藤清正(劇中では正清)を軸に、清正の息子と家康(劇中では北条時政!)の家臣の娘との悲恋物語などをはさみながら展開される、笑いあり涙ありの一大スペクタクル。
舞台の書き割りもなかなかに大がかりなもので、休憩をはさみつつ3時間を超える演目ですが、あっという間に終わってしまいました。
義太夫の語りに引き込まれつつ、迫力ある三味線の音色に耳を傾けながら、すばらしい人形遣いに見惚れる。
文楽は久しぶりに観にいきましたが、やっぱりすばらしいですね。


そしてくまモンは、休憩時間ごとにロビーにでてみなさまにご挨拶。
国立劇場のキャラクター、「くろごちゃん」といっしょに愛嬌を振りまいていました。


長い休みの間には劇場内までやってきてご挨拶。
私のところにも来てくれたので、おもわず接写!

最後は外に出てみなさんをお見送りしてました。


おつかれさま、くまモン


といいたいところなのですが、というかくまモンは何も悪くないのですが、今回、くまモンは何も配っていなかったんですよね。
知っている人は知っているし、ゆるキャラのなかではかなりの知名度を誇っているくまモンですが、文楽を見に来られるお客様の多くは高齢者の皆さま。
「あら、かわいい着ぐるみが来てるわね」とは思うかも知れませんが、そのかわいい着ぐるみが熊本のゆるキャラである「くまモン」であり、加藤清正公のお膝元である熊本をアピールしているんだということは、おそらく伝わらなかったのではないかと思います。


せっかくたくさんのお客様が集まっているのだし、わざわざ国立劇場までやってきたのだから、せめて観光パンフの一枚でも、デコポンキャンディーの一つでも、配っておけば良かったんじゃないかなと思うのです。


そんな苦言を残しつつも、先にも書いたようにくまモンはせいいっぱいがんばってました。
改めておつかれさま、くまモン




ひとがたに 魂宿るは 人次第


【追記】
先日はこのように書きましたが、後日しらべてみたところパンフレット等もちゃんと配っていたようです。

文楽上演中の国立劇場で熊本城PR くまモン(くまにちコム)または東京熊本県人会事務局オフィシャルブログ

おそらく昼休みの時間に配っていたのでしょう。
私はその時間、いそいでお昼を食べていたのでもらいそびれたようです。
ちゃんとお仕事していたようでした。すいません。

でも、もっと準備しておいてくれれば、もっと多くの人たちにアピールできたと思うんですけどね〜

なお、国立劇場のサイトには、くまモンと正清人形とのツーショット写真も載っています。
しかも、どうやら太夫さん、人形遣いさんの中にもくまモンファンがいるようで・・・守備範囲広すぎ!
(「八陣守護城 くまモン」で検索してみてくださいね)

同じ人形どうし、文楽の世界でも大人気のくまモンでした。