関ケ原陣跡制覇ウォーキングに行ってきました!

本日休み。今日はちょっと蒸し暑いですね。沖縄は2つ続けて台風におそわれているようですが、あまり被害がでないよう祈っております。


さて、またしばらく更新が滞っておりました。9月は職場のイベント等で何かと忙しく、十分な時間がとれずにいたのですが、そんなときにこそ旅に出たくなるもの。
そんな思いが募っていたところに飛び込んできたのが「第四回 関ケ原陣跡制覇ウォーキング」という魅力的なイベントの情報!
日時は9月29日(日)。週末の予定を確認してみたところ、ひさびさに予定のはいっていない週末。

「そうだ、関ケ原、いこう」

ということで「いざ鎌倉」ならぬ「いざ関ケ原」ということで、参陣することにいたしました。
しかも後輩K君も、なんと日帰りで参陣。
すべてのポイントをまわる制覇コースは総距離16km、所要時間約6時間という長丁場ですので、やはり「御供」がいたほうが助かります。
さらにK君は山歩きを趣味の1つとしており、御供として大変心強い。
彼に借りたストックが、どれだけ膝の負担を軽くしてくれたことか・・・  本当にありがたい限りです。


ではさっそく、写真とともにコースをたどっていきたいと思います。

まずは関ヶ原駅より丸山烽火場を望む。
風にたなびく烽火が気分をもり立ててくれます。

参加費1000円を払って受付をすませ、いざ出陣。
大砲がまたいいんですよねえ。


細川忠興陣跡

新しく整備された様子がよくわかります。
石碑の右下にいる黄色い物体にクローズアップしてみると・・・。

三成の兜をかぶった猫!
か、かわいい・・・。

続いては、坂を登って丸山烽火場へ。

②丸山:黒田長政竹中重門陣跡

戦機をみてここから烽火をあげていたそうです。

丸山(岡山)烽火場からの風景。

戦況がよく把握できたであろうことがよくわかりますね。
なお竹中重門は、合戦当時の関ケ原の領主です。

山から下りてしばらく歩き、次は家康が最後に陣をひいた場所、陣場野へ。

陣場野:徳川家康最後陣跡

床几場(しょうぎば)とも。ここから小早川秀秋に向けて発砲を命じたといわれています。

田中吉政陣跡

ご案内の足軽さんが良い感じだしてます。
吉政は敗走する三成を捉えた武将です。

⑤東首塚

合戦後に戦死した兵士達を埋葬したところ。西首塚もありますが、今回はルート外でした。

松平忠吉井伊直政陣跡

松平・井伊隊は、先鋒と決まっていた福島隊の制止を振り切って宇喜多隊に発砲し、開戦の口火を切りました。

しばらく南下して本多忠勝の陣跡に向かいます。

本多忠勝陣跡

勇猛で知略も備えた名将、本多忠勝の陣跡。
関ケ原では軍監として参戦し、島津隊に向かって進撃しました。

今度は西に向かってずんずん進みます。

藤堂高虎京極高知陣跡

ここは関ケ原中学校の敷地内。
関ケ原中学校」、ちょっとうらやましい(笑)

福島正則陣跡

春日神社の境内にあります。後ろにそびえ立っているのは樹齢800年の「月見の宮大杉」。関ケ原の合戦もみていたという杉の木です。
この杉の太い枝が2011年8月、自らの重みに耐えきれなくなり折れてしまったのですが、その枝から切り取られた小さな杉板に石田、福島、徳川の家紋の焼印がおされたものが売っていたので思わず購入。

脇坂安治陣跡

松尾山の麓にひかれた脇坂安治の陣。
ここから松尾山に登っていくことになります。
前半のハイライトですね。

⑪松尾山:小早川秀秋陣跡

やっと登ってきました!眼下には関ケ原の風景が広がります。

ここで事前に購入しておいたおにぎりを食べてお昼休憩。
ここまででも結構な疲労でしたが、まだまだ半分。
しっかり休んでから松尾山をおり、次のポイントへと向かいます。

常磐御前の墓前

こちらでは関ケ原ウォーキングと協賛している「中山道常磐まつり」が開催されておりました。
地元の山中自治会の皆さまより心温まる「おせったい」を受けました。
地元の方達の心遣いが疲れた体に染み渡ります。

大谷吉継陣跡(眺望地)

向こうに見えるのは松尾山です。ずいぶん遠くまで歩いて来たなあ。


大谷吉継(吉隆)の墓

吉継の埋めて隠した湯浅五助。それを藤堂仁右衛門に発見され、自らの首と引き替えに他言しないよう依頼し、供養を託します。
その五助の思いにこたえ、藤堂によって合戦後に建てられた墓だといわれています。


⑮平塚為広の碑

関ケ原の隣に位置する美濃垂井を治めていた平塚為広の碑。


宇喜多秀家陣跡

天満神社の境内にあります。開戦直後に東軍より攻め込まれ、激しい戦いが繰り広げられました。


小西行長陣跡

合戦開始とともに烽火をあげて味方に開戦の合図を示した小西行長の陣がひかれた場所です。


⑱開戦地

福島正則が宇喜多隊に対して一斉射撃をしかけた場所が開戦地となっています。


島津義弘陣跡

神明神社の裏側にあります。御先祖様もこの地にいたのかも、と思うと、手を合わせずにはいられませんね。


⑳決戦地

三成の首を狙う東軍の諸隊が笹尾山を目指して突進。笹尾山の麓にあたるこの地で激戦が繰り広げられたといわれています。
ぬけるような青空のもと、石田と徳川の家紋が染め抜かれた白い旗がたなびいています。

そして最後のポイントである石田三成の陣跡めざして、笹尾山を登ります。
あと一息!

21 笹尾山:石田三成陣跡

さらに5分ほど登って展望台へ。

関ケ原を一望する笹尾山。三成も同じようにこの風景をみたのでしょうね。


笹尾山を下ったところでゴール!

写真を撮りながらの行軍でしたので、トータルで6時間くらいかかりましたが、無事に歩ききった達成感で大満足!
しかも参加賞の「関ケ原合戦オリジナルスポーツタオル」、13のチェックポイントで集めた「武将千社札」、制覇コース完歩のご褒美「関ケ原特製プレミアムピンバッジ」、そしてかわいいめめたんの「やぎ乳アイス」という4つの特典までいただいてしまいました。
これで参加費1000円なんてお得すぎます!


こういう機会でもなければ、まず自分で歩くことはないであろう関ケ原古戦場。
こうして歩いたことで、なぜ各隊の陣がこの地にひかれたのか、そして合戦があのような形で展開したのか、感覚としてわかるようになったように思います。
毎年、というわけにはいきませんが、また機会があったら参加してみたいですね!


兵が 刃交えし 野を歩く