節句はやはり本物で!
本日休みです。職場のイベントも週末で一段落。
ここ数日は、次のイベントに向け準備に取りかかっているところであります。
さて、イベントいえば私自身のイベント報告がまだでした。
先日黄金週間の最終日である5月5日、東北新幹線の新車両E5系電車「はやぶさ」に乗って仙台へ行って参りました。
この時期に私が仙台を訪れた目的は・・・第1に、現在も仙台市博物館で開催中の企画展「仙台藩の御家騒動 寛文事件を追いかけろ!」(4月20日(金)〜6月10日(日))を見学するためであります。
寛文事件(伊達騒動)はといいますと、仙台藩3代藩主伊達綱宗の突然の隠居に始まり、大老酒井忠清邸での仙台藩重臣の刃傷事件という悲劇の結末(実はその後も問題は燻り続けます)で終わる有名な事件であります。
江戸時代、数ある御家騒動の中でも、この「伊達騒動」はなかなかセンセーショナルな事件であったために、後に多くの文学や芝居の題材になっております。
特に人形浄瑠璃・歌舞伎の名作「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」は、見どころの多い素晴らしい舞台としても知られており、私も大好きな演目の一つであります(特に悪役仁木弾正の妖術使い!ぶりも含め最高です)。
今回の展覧会は、事件の最中に残された古文書などの記録から、当時の仙台藩の政治状況を追いつつ、事件の「その後」を追跡するというのがメインの内容です。
刃傷事件の「その後」や、事件後に残された人々の「その後」の動向まで追っているのがまた大変興味深く、満足の内容でありました。
ぜひとも多くの方に足を運んでほしい展覧会ですね。
※「伊達の黒箱」!と称される事件一件の記録を収めた箱。
事件の内容および当時の伊達家の内情を今日に伝える貴重なタイムカプセルです。
※事件の主人公原田甲斐の書状と4代藩主伊達綱村の領知安堵状です。
さて第1の目的を済ませた私。イソイソと大好きな甲胄をみに常設コーナーへと移動。
ありました!ありましたよ!
そうです!!あの独眼竜伊達政宗公の甲胄が、歴代藩主の甲胄(2領)と共に展示されておりました。
※ ご存じ政宗公の甲胄と第7代藩主伊達重村公の甲胄
金色の細い月形の前立が印象的な「黒漆五枚胴具足」。以前にも数度レプリカではない実物を拝見しましたが、本当に素晴らしいなぁ〜と感じる1領です。
さすがに近年の「政宗公人気」のため?、もしくは当日が端午の節句だったから?かはわかりませんが、たくさんの方々が入れ替わり立ち替わりそのすばらしさに目を奪われておりました。
私自身は「5月5日にこのような当世具足の良品を見れるとは・・・」と、本年も良い活動が出来そうな気がしたわけです。
その後は未だ震災の傷が癒えない「仙台城跡」および政宗様ほかご挨拶がてら「瑞鳳殿」へ参拝。当日の活動を終えたのでした。
※修築した石垣はほぼ無事のように見えます。外観復元の大手隅櫓は見るも無惨。現在修理中。
※「馬上少年過 世平白髪多 残躯天所赦 不楽是如何」(馬上少年過ぐ 世平らかにして白髪多し 残躯天の赦す所 楽しまずして是を如何)
子どもながらにおぼえたこの詩。自身の原点、私の人生訓の一つとなっています。政宗公に感謝!!
黄金週間ということもあり、各所共にたくさんの方々がお見えでした。
私の見たところ震災の余韻はいまだ残しておりますが、「仙台は元気です」。
復興に向け、今後ともできる限りの協力をし続けたいものです。
楽しみを 教えたまいし 師に願う
千代に栄えよ 仙台の春